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不昧公の正室・方子と娘・玉映の落款
閉じる「懸其所仕之車置諸廟」漢詩文の落款
閉じる仙台藩医・木村寿禎の落款
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閉じる右が紫の上、左が女三の宮の模型
閉じる源氏の君と紫の上、右下は今上帝の后
閉じる源氏の君の須磨配流(左)
オススメ度 4.5点
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京都の公卿・大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)自筆「源氏物語」近衛基熙・旧所蔵
自筆「源氏物語」の「若菜(わかな)下」の巻は、禁裏(京都御所)において書かれたものです。★難有 ジャンク品 定形郵便発送可。土門拳全集 全13冊 土門拳。中條允(中条藍谷)注『明七才子詩掌故』(全七巻三冊揃)安永2年 梅村三郎兵衛他刊 江戸時代和本 中国明代漢詩集。析玄。●極上和本YM3219●父兄訓・笠翁諭言・第一上書 林子平 稀書 天明6年序 稀書。真宗和語聖教 10冊揃 明治14 浄土真宗 仏教 検)仏陀浄土宗真言宗天台宗日蓮宗空海親鸞法然密教禅宗臨済宗 戦前OV。●極上和本YM3177●順見状(天保8年)稀書往来物(他に所蔵無し) 巡見使。当方、先祖代々受け継がれ曽祖父蔵保管 犬甘政準 具足鏡 古文書。歌川豊斎「二十四孝」(小判錦絵/全24枚揃)明治時代〜大正時代頃 浮世絵 彩色木版画譜 中国で古来有名な孝子24人を描く。当方、先祖代々受け継がれ曽祖父蔵にて保管 石泉 犬甘半左衛門 中津藩 歴史的逸品 重要文化財 書状 古文書 8、9枚目に詳細説明文有。【中古】 オイレンブルク日本遠征記 上 (1969年) (新異国叢書 12 )。遠藤延好(藤原延好)『榲実』(全二巻二冊揃)万延元年序刊/青雲堂製本 江戸時代和本 和歌集 家集。久保田米僊・久保田米斎・久保田金僊画『日清戦闘画報』(3冊)明治27-28年大倉書店 日清戦争の戦闘風景を描いた彩色木版画譜 明治時代和本。将棋粹金。『慶応新刻雲上示正鑑』(全二冊揃)明治元年 岡田屋嘉七他刊 明治時代和本 名鑑。富士谷御杖『俳諧天爾波抄』(全六冊揃)文化四年 野田七兵衛他刊 江戸時代和本 俳諧書 俳書 俳句 富士谷成章の子 国学者。老鼠肝螺窓著 其角堂永機編 小築菴春湖校『俳諧みゝな草 下』明治14年 松崎半蔵刊 明治時代和本 俳諧書 俳書 俳句。白骨御文勧録 文化元年 写本 浄土真宗 蓮如上人 仏教 江戸時代 極楽寺蔵 大阪府守口市藤田町 本願寺派仏陀浄土宗真言宗天台宗空海親鸞PB。(古本)大本営陸軍部 大陸命・大陸指総集成6 昭和16年 森松俊夫 函付き モリティ出版 MO8009 19941031発行。深尾須磨子『旅情記』昭和15年 実業之日本社刊(初版本)直筆献呈署名入(Sumako Fukao)。中井積善(中井竹山)原本 神惟孝(神晋斎)弁校『草茅危言摘議』(全五巻五冊揃)柳條閣活版 江戸時代和本 近世木活字本。信楽焼図解 1933年 小野賢一郎 陶器製造圖 神山村磁器 江州信楽 皇国陶器釜 写真版 コロタイプ 寶雲舎 単式印刷 陶器全集 和綴。【中古】 地方権力 保守の構造革新の体質 (1974年)。●極上和本YM4207●〈長雄〉隅田川往来 隅田川八景詩歌(明和8年)往来物 長雄耕雲 佐藤対雲 稀書往来物 原装題簽付。俳書/写本/「三疋猿・俳諧二十五箇條・芭蕉翁句略解(仮題)」/筆写人、筆写年不明/ 合本1冊。松本操編『明治外史』(全九編五冊揃)明治14-17年 思誠堂刊 明治時代史書 明治史。★【希少本 古書】志久礼 全 (志久れ) 詳細不明★ゆうパケット発送可能。【中古】 内外文様類集 (1979年)。『為今暁堂開庵披露 越後柏崎閻魔殿大奉額抜句』明治27年刊 明治時代和本(和装活字本)俳諧書 俳書 俳句 新潟県柏崎市郷土史料。三井呉服店広告入 木村松次郎編『歌舞伎座筋書』(5冊=第52,60,67,68号+「歌舞伎座狂言筋書」)明治34-45年刊 彩色木版画装。福武直著作集 全12冊 福武直。当方、先祖より代々受け継がれ曽祖父蔵保管 小笠原 天文九月吉日 古文書。北村湖春『源氏物語忍草』(4冊=巻2~5)菊屋幸三郎他刊 江戸時代和本 平安文学。御集海浜歴覧記。大沢賚(大沢赤城)『韻鏡発輝 全』天保13年刊 江戸時代和本 押韻論。蜻尾の遊ひ 広瀬満正が久保盛明を伴い奥羽北海道紀行 大日本鉄道鉄道哩一覧表 北海道奥羽紀行 古地図 明治26年 広瀬満正 日誌。【中古】 日本史論叢 横田健一先生還暦記念 (1976年)。藤井懶斎『国朝諫諍録』(全二巻四冊揃)貞享五年 犬飼猪兵衛他刊 安西雲煙旧蔵書(印記「子孫永保雲煙家蔵書記」)江戸時代和本。和本 日蓮宗 日蓮宗秘書 着彩極密画 全 古文書 和本 古書 江戸時代。光緒年 監本四書 7冊 倣宋本 陸潤痒 木版刷 木刻本 唐本漢籍 清朝 検索⇒古籍善本 支那 彫版 刻経 玉扣 筒子頁 武英殿 套色印 白棉紙 書経。忍術からスパイ戦へ/藤田西湖/昭和17年・3000部/支那事變以來幾度か特殊の軍事任務に携はり我が忍術の今日に處して最大価値あるを認識した。丘濬(邱濬)著 三宅元信注『故事成語考集註』(全二巻二冊揃)天保12年 林芳兵衛他刊 江戸時代和本 中国明代の朱子学者 唐本漢籍和刻本。手柄岡持(平沢常富)『岡持家集我おもしろ』(全2冊揃)文政2年序刊 狂歌集 狂詩・狂文 出羽国久保田藩士 戯作 狂歌師。たわけ問答。Q4-W5/27 特選神名牒 思文閣 内務省蔵版。井上通泰『和漢朗詠集和歌評釈』明治37年 弘文館刊 明治時代和本(和装活字本)柳田國男の兄 森鴎外の親友 眼科医(井上眼科医院)。日本往生伝。静軒百詩。★H460和本江戸期能楽大鼓方楽譜写本「葛流大鼓年数附」1冊/山本保成門人鈴木照層/葛野九郎兵衛尉定之/音楽/古書古文書/手書き。辻原沙木子(辻原元甫)『倭小学』(全六巻揃・合本二冊)万治二年 埜田弥兵衛他刊 江戸時代和本 教訓書 絵入本。吉田暎二監修『三枚続逸品集 手摺木版浮世絵』(全20組60枚揃)山田書院刊 喜多川歌麿 鳥居清長 渓斎英泉 歌川国貞 歌川広重 歌川国芳ら。【中古】 ラ・トゥール 夜の画家の作品世界 (1972年)。世界風俗往来。義士夜討高名咄。★【希少本 岐阜県 養老山 養老公園 観光案内書 古書 明治29年 1896年 発行】養老名所案内 伊奈千幹 挿し絵あり★スマートレター発送可能。【中古】 いたずら小おに (1975年) (学研小学生文庫 2)。【中古】 科学と宗教 (1969年) (潮新書)。【中古】 賃金 その理論と現状分析 (1966年)。●極上和本YM3359●手習仕用集(初板)笹山梅庵(大海堂)作 元禄6年刊 初板本美本 稀書往来物 書道。唐顔真卿祭姪文稿 珂羅版 原寸大玻璃版 台北故宮法書 書道法帖 碑帖 碑刻 書帖 金石篆刻 拓片 拓本 顔魯公 摩崖石刻 唐本漢籍。当方、先祖より代々受け継がれ曽祖父蔵にて保管 馬書覚書 古文書。(古本)降雪・融雪時における地盤強度と道路斜面の防災対策に関する研究 江花亮 私家版 G00603 201103発行。高僧和讃絵抄。但州湯嶋道中独案内。マル秘 台湾 中国陸軍の編成 中華民国 介石 軍備 金門防衛司令部 澎湖防衛司令部 馬祖 装甲師 軽装師 大陸反攻 歩兵火力 軍の編制 軍団制。C65-115 若竹 昭和十五年三月發行。ありべかり。『勅奏官員表』明治12年 清宝堂刊 元袋付 明治時代和本(畳物一舗)銅版刷。1892年 明治25年 日本外史簒語字解 古書 揃4冊 (検 頼山陽 ③EN。●極上和本YM4714●道話目覚草 浪花某作 文化12年 稀書 石門心学。●極上和本YM3206●小笠原大諸礼集大全[小笠原大諸礼集]文政9年初刷本 美本 稀書往来物 大江文全編 村田嘉言画 奥田松庇閣板。理論・演習 辻正次 泉信一 昭和37 数学算術算法珠算算盤数和算塵劫記幾何学代数検)ピタゴラスアルキメデス 戦前明治大正古書古文書PE。【中古】 精神薄弱教育の研究 (1969年)。●極上和本YM3218●愛育茶譚(大本)桑田和(立斎)嘉永6年春刊 著者蔵板 医学 産育史料。●極上和本YM3333●〈証文字尽〉用文章手習鑑 稀書往来物 他に所蔵無し。『堀川院百首』(全三巻揃)慶安3年跋 出雲寺和泉掾 江戸時代和本 堀河百首 平安時代和歌文学 藤原公実 源俊頼 源国信 大江匡房 藤原基俊。寂本『野峯名徳伝』(全二巻二冊揃)貞享四年序 紀南山書林永寧坊山本平六刊 江戸時代和本 真言宗 仏教書 仏書 徳島県・地蔵寺旧蔵書。【中古】 キリスト者の標準 (1961年)。(古本)新編 会津風土記 旧版 全5冊組 函付き 雄山閣 A61682 19600525発行。(古本)大本営陸軍部 大陸命・大陸指総集成4 昭和14年 森松俊夫 函付き モリティ出版 MO8007 19941031発行。『江戸風俗浮世絵大鑑 第二集』(手摺浮世絵木版画全11枚揃)大正6年 風俗絵巻図画刊行会刊 葛飾北斎 奥村政信 鳥居清満 懐月堂安慶ら。時事快報 璧報 1942年 武徳報社 検索⇒ 検索:支那 中華民国 汪精衛 蒋介石 関東軍閥 国民党 督軍 生写真 革命党 満洲 総督府 張学良 古建築。花鏡謌集。●極上和本YM3363●女用千尋浜 安永9年 稀書往来物 浅田恒隆書 下河辺拾水画。★【希少本 歌舞伎 古書】梅川忠兵衛★スマートレター発送可能。八文舎自笑他『役者智恵競 上巻』嘉永5年刊 江戸時代和本 役者評判記 歌舞伎役者。勘忍記。(古本)登校拒否・不登校をめぐって 高垣忠一郎 青木書店 TA5765 19910801発行。【扇屋】中央美院画稿書画/欽定三希堂法帖 馬 山水 書など 3冊セット 寸法 約27cm×約18.5cm 唐本 中国 古書。芦丸舎貞山『誹諧手挑燈』(上中巻 元合本一冊)延享二年版 江戸時代和本 俳諧書 俳書。[W2556] 希少! 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自筆「源氏物語」の筆者である「大炊御門宗氏(おおいのみかどむねうじ)」は、室町時代の第103代天皇である後土御門天皇(ごつちみかどてんのう)の曽祖父です。
したがって、出品した自筆「源氏物語」は、天皇の曽祖父の貴重な自筆です。大炊御門宗氏の長男・信宗の娘が大炊御門信子(のぶこ)であり、信子は後花園天皇の寵愛を受け准后として御所に居住し、皇子を生み後に第103代後土御門天皇として即位し、信子は生母・皇太后となる。現在の今上天皇と系譜がつながっている。
関白・近衛基熙(このえ もとひろ)は、後水尾院(第108代後水尾天皇)の皇女・常子内親王と結婚。二人の皇女・熙子(ひろこ)は、甲府藩主・徳川綱豊と結婚。綱豊は、のち第六代将軍・徳川家宣となり、熙子(ひろこ)は将軍家宣の正室となった。近衛基熙は、千利休の孫・千宗旦との茶会の交流(下記に掲示)で知られると同時に、第111代・後西院天皇や後水尾天皇を主賓に迎え茶会を開催。茶会の際、基熙が所蔵する藤原定家・自筆の「定家色紙」を持参した記録がある。基熙は、他にも朝廷・幕府の間で茶会を何度も開催した記録が残っている。(資料の記録は下記に掲示)
出品した「源氏物語」は、南北朝時代から室町時代前期の公卿であった「大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)」の自筆です。
自筆「源氏物語」の書の特徴から高松宮系統と称されるものです。「源氏物語」には、応永五年(1398)~応永十三年(1406)までの複数の年号の記載があることから、少なくとも応永五年から8年間にわたり書かれていることがわかる。このため後醍醐天皇の宸翰(しんかん・天皇自筆)にかなり近い年代に書かれていることがわかる。また、各巻ごとの書かれた年については不明。従って、応永五年とは、書き始めの年である。また、落款から、後年、近衛基熙(1648~1722)の所蔵となり、時代が下って、松平不昧公の手にわたり、正室・方子の所蔵となったものである。近衛家で永く保存されておりましたので、保存状態は極めて良好です。
大炊御門家は、平安時代末期摂政関白藤原師実の子経実・治暦4年(1068)~天承元年(1131)を祖として創立された。大炊御門北に邸宅があったため「大炊御門」を称する。初代、経実の子経宗は平治の乱で平清盛方の勝利に貢献。また、二条天皇の外戚として勢威をふるい、左大臣に昇った。出品した「源氏物語」の筆者・大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)は、大炊御門家13代の当主で南北朝時代から室町時代前期の公卿。応永5年(1398年)に従三位となり公卿に列する。備前権守、参議、権中納言、権大納言などを歴任し、応永27年(1420年)に内大臣に昇任した。
旧・所蔵者の近衛基煕は、「源氏物語」に造詣が深く、「源氏物語」の注釈書『一簣抄』(いっきしょう)を著(あらわ)しております。炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、近衛基熙が研究のために収集し、のちに出雲松平家に伝わり、松平治郷の正室・方子が鑑賞していたものです。近衛基熙が所蔵する自筆・「源氏物語」の中で、最も美しく繊細な筆致で記された平安時代の文字に最も近いとされております。数ある自筆「源氏物語」の中で、第一級品と称される貴重な自筆です。
出品した「源氏物語」は「若菜(わかな)下」の内容の要旨
『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。若菜・下の巻名は朱雀院(前朱雀天皇)の五十の御賀があり、源氏の君はその賀宴を「このたび足りたまはん年、若菜など調(てう)じてや」に因む。柏木は朱雀院(前朱雀天皇)皇女で源氏の君の正室に降嫁した女三の宮へのかなえられない恋に煩悶する。四年の歳月が経過。冷泉天皇は在位十八年にして東宮に譲位し今上天皇として即位した。翌年、朱雀院(前朱雀天皇)と女三の宮との対面を企画し五十の賀宴が催されることになった。源氏の君は六条院の女たちによる「女楽」による演奏の宴を開いた。柏木は、女三の宮の姉・女二の宮を正室に迎えたが、女三の宮への未練を断ち切れずにいる。葵祭りの前日、柏木は源氏の君の不在時に小侍従の手引きにより女三の宮と逢瀬をした。夏のある日、源氏の君は女三の宮の体調不良の原因がご懐妊と知り、不審を抱いた源氏の君が柏木から女三の宮あての手紙から柏木と女三の宮の密事が発覚する。(女三の宮の子がのちの薫の君)源氏の君、41歳から47歳までを描いている。
自筆上部の「懸其所仕之車置諸廟(其仕ふる所の車を懸(か)けて諸(これ)を廟(城門)に置く)」の漢詩の落款
漢詩は「白氏文集」の中の有名一節です。押捺の詳細な理由は下記説明欄に記載
(自筆表面の凹凸はストロボの反射によるものです。)
大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」近衛基熙・旧蔵の来歴については下記「説明欄」に記載
《「源氏物語」若菜(わかな)下の巻》
「若菜・下」の巻は英文で「New Herbs Part Two」と表記されます。
《原本上部に「懸其所仕之車置諸廟(其仕ふる所の車を懸(か)けて諸(これ)を廟(城門)に置く)」という。これは、中国の皇帝が譲位した場合、高位の高官も職を致仕(退官)するという「白氏文集」の漢詩文に由来している。「若菜・下」では在位十八年の冷泉帝が譲位し、これにつれて太政大臣が致仕する。原文には、「かしこき帝の君も位を去りたまひぬるに、年ふかき身の冠(かふふり)を懸(か)けむ」と記されており、「白氏文集」の漢詩文からの引用である。》
(自筆表面の凹凸はストロボの反射によるものです。)
「自筆原本」
自筆下の二つの印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室・方子(よりこ)と娘の幾千姫(玉映)の落款。
自筆上部のタテ長の印は、「懸其所仕之車置諸廟(其仕ふる所の車を懸(か)けて
諸(これ)を廟(城門)に置く)」という漢詩文の落款。
反対側の印は仙台藩医・木村寿禎の落款
《原本中の凹凸はストロボの影響によるものです。》
自筆下部の印は出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子(よりこ)と娘・幾千姫(玉映)の落款(印譜)
自筆が「古切」とされたのは江戸時代。古切に至る詳細な経緯は下記「希少価値欄」に記載
(1)・自筆の「原文の読み下し文」は次の通りです。
《「源氏物語」若菜(わかな)下の巻》
《原本上部に「懸其所仕之車置諸廟(其仕ふる所の車を懸(か)けて諸(これ)を廟(城門)に置く)」という若菜・下の原文中に引用されている漢詩の落款が押捺されている。》
《みな・・・・》かならす、安からぬ物思ひ添ふわさなり。
たかきましらひにつけても、心亂れ、人に爭ふ思ひの絶えぬも、
やすけなきを、親の窓の内なから、すくし給へるやうなる、心安きことはなし。
「その方、人にすくれたりける宿世」とは、おほし知るや。思ひのほかに、
この宮の、かく、わたり物し給へるこそは、なまくるしかるへけれと、
それにつけては、いとゝ加ふる心さしの程を、御身つからの上なれは、
思し知らすやあらむ。物の心も、ふかく知り給ふめれは、「さりとも」となむ思ふ」
と、きこえ給(たま)へは、「のた・・・・・《まふやうに》
(文責・出品者)
「原文の読み下し文」は、読みやすいように「通行訳」としております。
《「源氏物語」若菜(わかな)下の巻》
《准大上天皇として現世における極上の栄耀栄華を得た我が身を回顧する源氏の君》
《(源氏の君)「あなた(紫の上)ご自身については、あの一件での
別れ(須磨配流)の一時期のほかは、あとにも先にも、物思いの種をお悩みになるほどの
ことはあるまいと思っています。
あなた(紫の上)は、私のお后(准大上天皇の后)の身分といい、ましてそれ以下ならもちろん、
どれほど高い身分の人であっても、みな》・・・・・必ず心穏やかならぬ悩み事が
つきまとうものなのです。貴い御所の宮仕えにつけても気苦労が多く、
主上(天皇)のお情けを他人(ひと)と争い合う気持の絶えないのも不安なのですから、
親のもとで深窓に過されたも同然のあなたのような苦労のなさはほかにありません。
その点では、あなたは並はずれて幸運だったということを、お分りになっておられるだろうか。
思いもかけず、この女宮(女三の宮・朱雀天皇の皇女・源氏の君の正室)がこうして
お輿(こし)入れになっていることは、何やらおもしろくなくお思いでしょうけれど、
それにつけては幾層倍もつのるわたしの深い気持を、あなたはご自身のことですから
、あるいはお気づきでないかもしれませんね。
でも、あなたは物事の情理をもよくわきまえていらっしゃるようだから、
いくらなんでも分ってくださると思いますが」
と殿(源氏の君)がお申しあげになると、対の上(紫の上)は、
(紫の上)「仰せの・・・・《とおり、ふつつかな私には分に過ぎて幸せな身の上のように、世間の目には見えましょう》
備考1・源氏の君は先天的な優秀性のゆえに帝の寵愛を受けた。現在は、准大上天皇として現世における極上の栄耀栄華を得ている。
備考2:冷泉天皇は桐壺天皇と藤壺中宮の皇子としているが実際は源氏の君と藤壺の皇子。東宮(皇太子)は、今上天皇として即位し、今上天皇と明石女御の御子は、源氏の君の孫、のちに次期天皇として即位する未来が開け源氏の君の栄華が際立つ。
現代語訳の出典・「源氏物語」小学館刊・阿部秋生・東大名誉教授(1999年没)
備考・出品した自筆は、大炊御門宗氏・自筆で近衛基熙の旧・所蔵になるものです。
禁裏(京都御所)で書かれたものです。
《New Herbs Part Two(若菜・下)》
You have lived the life of a cloistered maiden,
and there is none more comfortable and secure.
It is as if you had never left your parents.
Have you been aware, my dear, that you have been luckier than most?
I know that it has not been easy for you to have the princess move in on us all of a sudden.
We sometimes do not notice the things that are nearest to us,
and you may not have noticed that her presence has made me fonder of you.
But you are quick to see these things, and perhaps I do you an injustice."
"You are right, of course.
英語訳文(英文)の出典:『The Tale of Genji』
Edward e Seidensticker(エドワード・ジョージ・サイデンステッカー)コロンビア大学教授(2007年没)
《若菜・下》
例如女御、更衣等高等人,交酬,神,
与人争,不,都是不得安逸的。跟了我,
好比在父母保之下的深内大起来一,等安逸是人所不到的。
即此一端,便得的命比人好,知道?
中意外地来了个三公主,固然不免使感到几分痛苦。
然而正因此事,我的情更加深了。惟恐是自己的事,
所以不易看出,亦未可知。然而是深明事理的人,定能了解我的真心。”
中国訳文の出典:『源氏物(Yunsh wy)』
豊子愷(ほうしがい)中国最初の「源氏物語」翻訳者(文化大革命で没)
中央の写真(右から2番目)の写真が「源氏物語」若菜・下の巻の末尾(原本番号107-B)の押印。
左下の四角の大きな印は仙台・伊達家の家紋の印(竹に雀)
家紋の上2つの印は仙台藩主第五代藩主・伊達吉村の正室(冬姫)の印。冬姫は内大臣・通誠の養女。
冬姫は通称。正式な名は伊達貞子。2つとも貞子の印。左端の写真は「若菜・上の巻」末尾の拡大写真。
左上端の細長い落款は、「懸其所仕之車置諸廟(其仕ふる所の車を懸(か)けて諸(これ)を廟(城門)に置く)」の漢詩文の印。漢詩文の右の2つの印のうち、下は出雲藩主・松平治郷(不昧公)の正室・方子(よりこ)の印。方子の上の印は方子の娘・幾千姫(玉映)の印。右上の印は仙台藩医・木村寿禎の落款。右端の写真上は仙台藩主(伊達家)正室一覧表の表紙。表紙の下は一覧の拡大写真(仙台市立博物館・刊行)
(出品した自筆の「断層画像写真」(若菜・下の巻)MRI 35―44B
自筆下二つの印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室・方子(よりこ)と娘・幾千姫(玉映)の落款
「近衛基熙の肖像」「後西院天皇主賓の茶会の記録」
1番上の写真は、第103代後土御門天皇と曽祖父・大炊御門宗氏の系図(公家事典303頁)
2番目の写真は「額縁裏面」に表記されるラベル。2番目の写真は近衛基熙の肖像(陽明文庫・所蔵)
3番目の写真は、第107代後陽成天皇の曾孫・近衛基熙の天皇家・近衛家略系図
【天皇家・近衛家略系図の出典(淡交テキスト「茶会記」に親しむ・7)平成29年7月淡交社・刊行】
4番目の写真は、「日本史の茶道」千利休の孫・宗旦と近衛基熙の茶の湯の交流」120頁(淡交社刊)
5番目の写真は、近衛基熙が、御所で第111代・後西院天皇を主賓に茶会を開催した記録「公家茶道の研究」55頁(谷端昭夫・著)
「源氏物語」「若菜・下の巻」絵図、茶室関係資料
下記写真1番目は、「源氏物語屏風(若菜・下)」(源氏物語絵巻)
朱雀院(前朱雀天皇)の五十の賀を祝い女三の宮、紫の上、明石女御が演奏する「女楽」の有名な場面
上の女性三人のうち右から紫の上は和琴、明石の女御は箏、女三の宮の琴。
手前の後ろ姿で琵琶を弾いているのが明石の君
上から2番目の写真は、「淡交」別冊(愛蔵版・№71 『源氏物語』特集)
上から3番目左右の写真は、茶会における大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」を茶道具として用いた茶室の事例
「懸其所仕之車置諸廟(其仕ふる所の車を懸(か)けて諸(これ)を廟(城門)に置く)」という漢詩文の落款が押捺されている。この漢詩は「白氏文集」の漢詩に由来するものです。
つまり、原文の内容に関する漢詩の落款を押捺しているのは、茶会における床の間の「掛け軸」(かけじく)を拝見(はいけん)の際に、茶会を主催する亭主が、客に「最高のごちそう」を振る舞うために披露したものです。茶会の際に落款に記された由来を知った客が広くそのことを社会に広めたために結果的に、多くの茶会に開催される「最高のごちそう」として原文に関係する漢詩の落款を付したものです。「落款」の漢詩の由来を待合において説明する際に、長い時間を要し、茶会における貴重な時間であったと推定されております。
出品している書の「断層(MRI)写真」の原板は、レントゲン写真と同じ新聞の半分ほどの大きさのフィルムです。肉眼では見ることのできない和紙の繊維の一本一本のミクロの世界を見ることができます。日本国内では医療用以外には見ることのできない書の「断層(MRI)写真」です。
古切の書は、一旦表装を剥離し分析と鑑定検査のために「断層(MRI)写真撮影」をしております。撮影後、展示のために再表装をしております。掛軸や屏風にすることが可能なように、「Removable Paste(再剥離用糊)」を使用しているため、自筆の書に影響をあたえずに、容易に「剥離」することができるような特殊な表装となっております。
国内における鑑定人は、自筆の筆者を識別するために、個々の文字ごとに字画線の交叉する位置や角度や位置など、組み合わせられた字画線間に見られる関係性によって、個人癖の特徴を見出して識別する方法、また個々の文字における、画線の長辺、湾曲度、直線性や断続の状態、点画の形態などに見られる筆跡の特徴によって識別する方法、そして、書の勢い、速さ、力加減、滑らかさ、などの筆勢によって識別する方法が一般的な手法です。
一方、欧米では一般的には、「筆者識別(Handwriting Analysis)」と呼ばれる文字解析をコンピューターの数値によって解析しております。数値解析は、文字の筆順に従いX、Y座標を読み、そのX、Y座標をコンピューターへ入力後、コンピューターによって多変量解析を行うものです。解析の基準となるのが「ドーバート基準」で、アメリカでは日本国内の画像データを自動的に収集、自筆の分析に際し、数値データをコンピューターで自動的に解析し「極似」した画像データによって筆者を識別する研究が進んでおります。
2・大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)の自筆の特定について
自筆の筆者は、書体、書風から京都の公卿によって書かれたものであるはわかっていたが、昭和38年以来、筆者名は特定されていなかった。その後、「筆者識別(Handwriting Analysis)」と呼ばれる文字解析と並行し、奥書の「宗」の字の下の文字が判読できずにいた。それが、技術の進歩により「宗」の下の文字が「氏」と判読された結果、南北朝時代から室町時代前期の公卿であった「大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)」であることが判明した。
「源氏物語」には、応永五年(1398)~応永十三年(1406)までの複数の年号の記載があることから、大炊御門宗氏が23歳から31歳までの間に書かれたものと推定されている。宗氏は、正二位・内大臣まで昇進したのち、応永28年(1421)47歳で没している。
3・自筆「源氏物語」の旧・所蔵者の特定の経緯について
近衛基熙の旧・所蔵の特定は、「花押」の写真照合技術によるものです。アメリカのコンピューターを用い、「筆者識別(Handwriting Analysis)」と呼ばれる文字解析を、花押の照合に応用し、指紋の照合方法と同じ手法により99.9パーセントの確率で特定に至ったものです。
4・近衛基熙(このえもとひろ)について
近衛基熙は、慶安元年(1648年)3月6日、近衛尚嗣(関白・左大臣)の長男として誕生。母は後水尾天皇皇女女二宮。実母は近衛家女房(瑤林院)。幼名は多治丸。父、尚嗣が早世し、尚嗣と正室女二宮の間には男子がなかったため、後水尾上皇の命により、近衛家の外にあった基熙が迎えられて上皇の保護下で育てられた。承応3年(1654年)12月に元服して正五位下に叙せられ、左近衛権少将となる。以後、摂関家の当主として累進し、翌年明暦元年(1655年)従三位に上り公卿に列せられる。明暦2年(1656年)に権中納言、万治元年(1658年)に権大納言となり、寛文4年(1664年)11月23日には後水尾上皇の皇女常子内親王を正室に賜った。寛文5年(1665年)6月、18歳で内大臣に任じられ、寛文11年(1671年)には右大臣、さらに延宝5年(1677年)に左大臣へ進み、長い時を経て元禄3年(1690年)1月に関白に昇進した。近衛基熙は、寛文5年(1665年)から晩年まで『基熈公記』で知られる日記を書いている
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